30度瓶熟古酒

おとなてんちょー

2013年03月30日 22:32



所属する琉球泡盛倶楽部では、これまでに、数々の古酒のテイスティング会を開催してきましたが、そのほとんどが、40度超のしっかりとした重厚な味わいの古酒。一方で多くの一般の方々が常飲しているのは、ほとんどが30度。本場の沖縄でさえ40度超の泡盛を愛飲されているのは、まだまだ、ほんの一部の方々なのです。そこで、まず身近な泡盛の魅力を伝えようと今年は、「10年~20年超の30度古酒」のテイスティング会も予定しています。もちろん40度超の古酒の「それ」には、及ばないでしょうが、30度の泡盛の中にも素晴らしい熟成感を持つ古酒があるはずです。

そんな企画をしている時、偶然にもお客様のHさんからいただいたのが、画像の2本。
左が恩納酒造所さんの「萬座30度」。ラベルの右下に「94.4月」の表記。今年で19年古酒です。2004年から各酒造所さんの自主基準によって表記される様になり、今では、当たり前になりましたが、恩納酒造所さん、こんな以前から表記していたのですね。

右が新里酒造さんの終売商品「かりゆしアロマドライ30度」。ラベルからも分かる様に減圧蒸留の泡盛です。少量飲んでみましたが、(目減りしてるのは、そのせいです)フルーティで爽やかな味わいの中にも確かな熟成感を感じました。
テイスティング会では、10年~20年超の30度古酒が、7~8本+α揃う予定です。

追記
以前、十数年、経年した25度の泡盛を試飲する機会があったのですが、さすがにお酒としてのパンチは薄れ、生の抜けた様な味わい。「25度じゃしょうがないな」と諦めていた時、泡盛仲間の提案で冷凍庫で数十分、冷やして飲んでみたところ、これまで、だれていた?味わいが、キリッと引き締まり、まるで辛口の日本酒を飲んでいる様な風味。目からウロコの体験でした。


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